「脳の整体」「婦人科整体」「伝統医学」の最新情報を!

なぜ脂質は悪者とされてきたのか?

 脂質を悪者にしたのは誰か?!

歴史的には、これを言い出したおおもとは米国だと思われます。かつて、米国を中心 に、「脂質ダメ、炭水化物オッケーキャンペーン」(筆者が勝手に命名)が展開されてきました。

心臓疾患や糖尿病を防ぐには、脂質を取りすぎてはいけない。その分、足りなくなっ たカロリーは炭水化物(=糖質)で補いましょう!・・・ということを米国心臓協会、米国 政府、米国糖尿病学会がこぞって推奨したのです。

1956 年から米国心臓協会は「賢明な食事」推奨を開始

1977 年に米国上院・栄養および人間に関する特別委員会が「米国の食事目標」 を発表

1994 年に米国糖尿病学会がカロリーの 60~70 パーセントを炭水化物から摂るようにすすめる

ちなみに、その結果として、糖尿病患者激増!!

 

このように大きな学会、政府がこぞって脂肪ダメ、糖質オッケーを推奨した結果、糖尿病のみならずアルツハイマー病も激増。ちなみに 2 型糖尿病があることによってアルツハイマー病のリスクは 2 倍になることがある研究によって報告されています。アメリ カでは、糖尿病とアルツハイマー病はセットで考えられているといっていいでしょう。

糖   肥満   糖尿病  心疾患  脳機能低下

これらは、インスリン抵抗性の増大による慢性炎症というひとつの大きな現象の中で互いに密接に結びついています。

 さて、アメリカのお偉いさんが、ここまで徹底的に脂肪をこき下ろしたのですが、その 発端となった論文は、脂質⇒動脈硬化⇒心疾患という結論先にありきで、それを支持する都合のいいデータだけで書かれてしまったものだったのです。それ以外のデータは無視されてしまいました。

 それは、日本のように脂質の摂取量が少なく、かつ心疾患の少ない国民のデータは 採用しつつも、脂質の摂取量が少ないにもかかわらず心疾患が多い国民のデータは都合よく無視したということです。

脂質の逆襲

 ようやくここ10年ほどで、脂質を悪者にする流れを覆そうという研究が盛んになってきました。

フラミンガム心臓研究 ジョージ・マン博士のこんな証言もあります。

「脂肪やコレステロールを大量に摂取することで心臓疾患が引き起こされる、 という仮説が間違っていることは何度も示されている。 しかし、プライドや利益、偏見といった理由から、科学者や資金集めの企業や食品会 社、それに政府機関までもが相変わらず仮説を検証し続けている。 人々は今世紀最大の健康詐欺にあっている」 http://www.survivediabetes.com/lowfat.html

"The diet-heart hypothesis [that suggests that high intake of saturated fat and cholesterol causes heart disease] has been repeatedly shown to be wrong, and yet, for complicated reasons of pride, profit and prejudice, the hypothesis continues to be exploited by scientists, fund-raising enterprises, food companies and even governmental agencies. The public is being deceived by the greatest health scam of the century." (Dr. George V. Mann, participating researcher in the Framingham study and author of CORONARY HEART DISEASE: THE DIETARY SENSE AND NONSENSE, Janus Publishing 1993.)

 果てには、そもそも心疾患の起こりやすさと、動脈内のプラークの量には相関がないという結果すら出てきました。

 これは、心疾患で亡くなった方と、そうでない方の死後解剖によって、動脈内のプラークの量を検討した結果だそうです。健康な人の体内にも、心疾患で死亡する人と同程 度のプラークが血管にたまっているということです。

 つまり、「動脈内にいくら脂質ががたまろうと心疾患にはつながりませんよ」ということなのでこれは衝撃的です!!

でも、それってどういうことなのでしょうか?

脂質が動脈内に付着(プラーク)⇒動脈硬化

という従来の説明のどこに間違いがあったのでしょうか?

脂質プラークが即、動脈硬化につながるわけではない?

脂質は、血管内にかたまりとして蓄積し「プラーク」になったとしても、それだけでは、 血管に完全にこびりついたとはいえない。血管と化学反応によって結合してしまわな い限りは、動脈硬化には結びつかないといえるのではないでしょうか?プラークと心 疾患に相関がないという事実を認めるのであれば、そう考えるのが妥当です。

では、完全にこびりつくような化学変化とは?それは、酸化糖化といった現象です。 それを支持する次のような論文もあります。

2004 オーストラリアの研究者らによる論文

「今では、アテローム性動脈硬化症は、動脈内膜での脂質やたんぱく質の酸化を特徴とする酸化ストレスが増大した状態を示しているというコンセンサスがある」

(さらに、そういった酸化は炎症によって引き起こされた反応だとしている)

R. Stocker and J. F. Keaney Jr., “Role of Oxidative Modifications in Atherosclerosis,” Physiology Review 84, no. 4 (October 2004): 1381-1478.

ここでは、酸化・炎症が問題に上げられています。そしてここには出てきませんが、糖化。この3つが互いに助長しあいながら、脂肪を血管内に結合させていくのです。

糖化が起こると、脂肪は極度に酸化されやすくなるからです。

また、糖は炎症にも関係あります。糖を日常的に摂取することが、インスリン抵抗性を 増大させ、炎症を起こしやすい体質をつくってしまいます。(たとえば、下のような記事があります。)

「糖尿病リソースガイド」肥満にともなう慢性炎症の分子メカニズムを解明 http://dm-rg.net/news/2018/11/019968.html?pr=dmrg009

だから、酸化・炎症と糖化は三位一体、切っても切れない関係にあるのです。そうす ると、結局悪者は糖質ではないか!!ということになるのです。

これは、多くの食品を扱う現代企業にとってみれば、大ダメージを受ける事実。現代 の食品産業はその多くを、安価で大量生産可能な穀物=炭水化物に依存しています。畜産業ですら、その飼料は穀物に依存しています。

それがだめだ!という研究に対しては、風当たりが強かったのは当然だったわけです。これまで長年にわたって脂質を悪者にすることで、糖質の悪さから世間の目を遠 ざけてきたのですね。脂質は濡れ衣を着せられていい迷惑です!

それでも、米国の現状として、ここまで深刻に、肥満、心疾患、糖尿病、アルツハイマー病の離患数が増えてしまった以上は、もはや糖質の悪さを隠し通せるものではなくなってきたというのが現状ではないでしょうか。

ようやく、脂質に害悪はない、という研究が表に出るようになってきたのがこの 10 年く らいのことなのです。しかし、いまさらながら思うに、心臓協会はともかく、糖尿病学会 までも糖質オッケーキャンペーンの旗振りをしたとは驚きです(;^ω^) どう考えても、 血糖値に悪影響を及ぼすのは糖質だと思うのですが・・・・

飽和脂肪酸についてはどうでしょうか?

脂質のなかでも特に悪者扱いされてきた飽和脂肪酸についても疑義が挙がっています。しかし、賛否両論で決着がついていないという状況でしょうか。今後の研究の進展を待ちたいところです。

たとえば、飽和脂肪酸が冠状動脈疾患のリスク増大につながるとはいえない、という 研究結果があります。

「飽和脂肪酸と冠状動脈疾患リスクの関連におけるメタ分析」 https://annals.org/aim/article-abstract/1846638/association-dietary-circulatingsupplement-fatty-acids-coronary-risk-systematic-review

ワシントン大の外科医学教授 ドナルド・W・ミラー博士による文章では飽和脂肪酸の 健康上の利点が強調されています。

「低炭水化物、高飽和脂肪の食事による健康上の利点」 https://www.lewrockwell.com/1970/01/donald-w-miller-jr-md/low-carbohydratehigh-saturated-fat/

これまで、飽和脂肪酸が悪者扱いされてきた理由としては(不飽和脂肪酸と比較すると) 飽和脂肪酸は固形化しやすいということでした。飽和脂肪酸は、「油」(液体) vs 「脂」(固体)でいうと、「脂」(固体)のイメージ。炭素鎖が直線的な分子構造をもつた め、分子間力が強く固形化しやすいのです。

そのため、次のような悪影響が考えられてきました。

1.血管内で固まりやすく、プラークとなりやすい。よって動脈硬化・心疾患の原因となりやすい。

2.細胞膜の成分として飽和脂肪酸が使われると、柔軟性の低い硬めの細胞 膜となってしまうため、細胞の活動において都合が悪い。

1.については、すでに述べたように糖化、酸化が伴わなければ、プラークそのものに 問題はないといえるでしょう。

しかし、2.についてはまだ更なる検証が必要だと思われます。

これは、細胞膜を構成する飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の比率の問題となります。そもそも、飽和脂肪酸をまったく含まない細胞膜などあり得ません。現状、細胞膜 の50パーセントが飽和脂肪酸でできているそうです。

また、体の中には、飽和脂肪酸ならではの役割があります。肺、肝臓、免疫などで無視できない重要な役割があるのです。

だから、「飽和脂肪酸は体にとってそれなりに多量に必要です。どんどん摂りましょう」 という意見も成り立ちます。

 

でも逆に、今の細胞膜内の比率は、現状の50パーセントでは多すぎる。本来は、もっ と飽和脂肪酸を減らさなくてはならない。だから、「飽和脂肪酸はできるだけ摂らない 方がいいでしょう」という考え方も成り立ちます。その場合は、どの程度まで飽和脂肪 酸の摂取量を減らすべきなのか、詳しい検証が必要ですね。

そこで、ひとつ言えることとしては、飽和脂肪酸とういのは、摂取した栄養に頼らなくても、我々が自分の体内でつくり出せる物質であるということです。ただ、その量は、自 前の産生量で十分足りるのか?本当に、まったく栄養に頼らなくて済むのかどうか? そこが問題となるわけです。

ご存知かと思いますが、オメガ6とかオメガ3とか呼ばれている多価不飽和脂肪酸 は、我々の身体でつくることはできないもので、すべて栄養摂取に頼らなくてはなりま せん。必須脂肪酸と言われています。だから、よく話題になるのですね。

というわけで、結局のところ飽和脂肪酸は積極的に摂るべきなのか、それともできる だけ減らした方がいいのか、という点については、現状、結論付けるのはまだ難しい かと思われます。

それでもまだ、脂質の摂りすぎを心配するあなたへ

改めて、脂質による動脈硬化の危険は、本当に気にしなくていいのか?を考えてみましょう。

振り返ってみると、米国内での脂質ダメ糖質オッケーのキャンペーンは、米国の国 民に、糖質を取りまくらせることに成功しました。この間、確かに国民の脂質摂取量は 減ったかもしれません。それなのに、心疾患、糖尿病、アルツハイマー病が増え続け た。その事実を重く受け止めなければならないと思いませんか?このキャンペーンは 失敗なのです。

しかし、なぜこのことに、長い間ツッコミを入れる研究が出てこなかったのか?そこ が、いまだに脂質を悪いものと考えたがる人の、根底にある気持ちでしょう。どうして でしょうか?

たとえば、わずかな脂質を摂取したとしましょう。加えて、ふんだんの糖質を摂取して しまうとしましょう。すると、そのわずかな脂質が高確率で糖化⇒酸化されてしまいま す。すると、やはり動脈硬化は起こってしまいます。

しかも、その原因は脂質である、と言えなくもありません。脂質が糖化・酸化されて悪 さをしているわけですから。それによって、長期間にわたって、キャンペーンの過ちを 隠蔽し続けることができるわけです。

それから、米国心臓協会や米国政府、米国糖尿病学会といった大きな権威が主導し たキャンペーンだったため、ケチをつけにくかったというのもあるのではないでしょうか。

ひとつ付け加えておきますと、この時期の米国民にとって、悪かったのは糖質の摂り すぎだけではありません。マーガリンに代表されるトランス脂肪酸の摂取量増加。こ れも影響している可能性は多分にあります。

結局、悪いのは脂質?糖質?

まとめますと、

 脂質(わずかであっても)⇒大量の糖と反応⇒糖化⇒酸化⇒アテローム性動脈硬化

という流れです。この図式だけ見れば、脂質を減らすことも、糖を減らすことも、同等 の効果がありそうだ、と考えるかもしれません。しかし、前回の記事でお伝えしたよう な、脳に及ぼす脂質のメリット、糖質のデメリットまで考慮すると、減らすべきは糖質 の方であると考えるのが妥当です。

さらに言えば、我々のDNAは、いまだ糖質に十分対処できる機能を獲得できていな いのではないか、という考え方もあります。

我々人類は、過去 180 万年にわたって、狩猟採集を食料源としてきました。その間体 に取り込んだ栄養素の割合としては、ダントツで脂質が中心であり、糖質は非常に少 ない。甘い果実・野菜のほとんどは人工物であり、かつての農業がはじまる以前の果 実・野菜は決して甘くはなかったことを考えてもそれは間違いありません。炭水化物そ のものが希少品だったわけです。

このように長い期間の間、炭水化物の少ない食事に適応してきたのが、我々人類の DNAなわけです。それが、たかだかここ1万年で広まってきた農業によって、突然、炭 水化物を大量に摂取する食事がはじまりました。これに我々の遺伝子はまだ対応しき れていないからこそ、これだけ多くの疾患が表れていると考えることもできます。

肥満と脂質の関係について

ここまで、肥満については触れませんでしたので、ここで念のため触れておきます。 肥満の原因となる体脂肪の増加。これは、決して食事でとった脂肪が体脂肪となって たまっているのではありません。

どちらかというと、使いきれなかった余分な糖質が脂肪へと変換されて、体脂肪として 蓄積されている率の方が高そうだというのが、科学的な見解です。

そのメカニズムは?・・・インスリンが大きく影響しているようです。糖質をとることによ って血糖値が増加するとそれが引き金になって、インスリンが分泌されますね。

このインスリンの役割として、血液中の糖を、グリコーゲンへと変換して筋肉や肝臓の 中にエネルギー源として蓄えさせる働きがあるということは有名です。

しかし、それだけではありません!実は体全体を、【体脂肪をため込むモード】に切り 替えてしまうのもインスリンの役割なのです。

このモードは、我々人類が狩猟採集で生活していた時代に、食糧がまったく得られな い期間を生き抜くために必要としてDNAの機能なのです。食糧から得たエネルギー を、体脂肪として体にためて、食糧が得られない期間のエネルギー源を確保していた のです。素晴らしきかな、人体の機能!

しかし、現代の食糧事情では、このようなモードは正直いりません。でも、DNAは昔か ら変わっておりませんので、今でもこのモードが発動してしまうことになります。それを 発動させているのは、高血糖によるインスリンの分泌なのです。

その結果として

・筋肉中に貯めきれない余分な糖質は、体脂肪に変換されて蓄積されてしまう

・せっかく体脂肪が豊富に存在するのに、【ため込むモード】になっていると体脂肪を エネルギーとして消費する機能が働きません。皮肉なことに、山ほど体脂肪を抱えて いるのに、それを使えないため、エネルギーが枯渇してしまうということになってしま う。すると、ますます糖質を欲しくなってしまう⇒悪循環のはじまり、糖質中毒が起こっ てしまう⇒ますます体脂肪がたまる

この悪循環を断ち切りたいですよね?悪循環のもとは、【ため込むモード】です。この モードをオフにしなくてはなりません。

そのためには、エネルギー源を糖質に頼らないことです。糖質の摂取量を減らすこと です。それによって、インスリンの分泌量が減っていけば徐々に【体脂肪をため込む モード】から脱却し【体脂肪をジャンジャン使いましょうモード】に変われます。

ここで改めて、脂肪の種類と、その功罪について

1.トランス脂肪酸

まず、絶対に誰も異論をはさまない悪者としてトランス脂肪酸があります。

実は、トランス脂肪酸は天然にもわずかに存在しているのですが高温で加熱すると一 気に割合が増えます。(シス型からトランス型への互変異性化)特によく話に出るのが マーガリン、サラダ油。いずれも高温で長時間処理されています。

トランス脂肪酸がなぜ悪いのか、という点については分子の形状と分子間力の問題 なのですが、多分、みんな興味ないと思うので割愛します(笑) ※興味があれば、書きますのでリクエストお待ちしております(^^♪

【結論】トランス脂肪酸=悪者。これはいらないです。

2.飽和脂肪酸

すでに述べたように、積極的に摂るべきかどうか、という点についてはまだ結論は出 ていないのではないでしょうか。自分の体内でつくれる物質ですので、その点からす ると足りないとすぐに問題が起こるということはなさそうですが・・・

ただ、飽和脂肪酸の中でも、特に炭素鎖が短い「中鎖脂肪酸」と呼ばれるものは、体 内でケトン体の代謝を活発にするための起爆剤としては効果が期待できそうですの で、脳のエネルギーチャージにも効果がありそうです。これは、ココナッツオイルや「M CTオイル」と称されているものに多く含まれています。

3.多価不飽和脂肪酸・・・オメガ3(n-3)、オメガ6(n-6)、オメガ9(n-9)

オメガ3とオメガ6はいずれも、体内で合成できないため、食事で摂る必要がある必須 脂肪酸といわれます。ただし、オメガ3とオメガ6の割合が重要で、オメガ3を増やすべ きだとよく言われています。 オメガ3を増やすことのメリットは次の通り。

・オメガ6由来の炎症性物質アラキドン酸の発生を、オメガ3によって抑制できる。つま り、炎症が起こりにくい体になる。

・オメガ3の代表的な物質であるDHAは血液脳関門を通過できる可能性がマウスの 実験によって示唆されている。直接的に脳に有益であるかもしれない。

オメガ9は必須脂肪酸ではありませんが、オメガ3、6系の脂肪酸に比べると酸化され にくいため、加熱調理に向いているというメリットがあります。オリーブオイルとか加熱 調理に使えば、人工的なサラダ油を使うよりもよほど健康にはいいはずです。

いずれにしても、多価不飽和脂肪酸は、細胞膜をより柔軟にするためにメリットがあ り、大いに摂取することが推奨されます。ジャンジャン摂りましょう!

糖質から脂質への切り替えを苦しく感じる場合は

糖毒という言葉もあるように、糖は中毒性の性質をもっています。糖は、ギャンブルな どと同じような中毒性の快楽中枢を刺激する特徴をもっています。この刺激が習慣化 されている人にとっては、糖質から離れるのは大変な努力がいると思います。

しかし、空腹感に関してだけいえば、大丈夫です。糖質を脂質にチェンジする際、脂質 の摂取量を制限する必要はまったくありません。食べたいだけ食べましょう。それによ って、糖質に比べて断然、長時間の間、空腹感を感じずに済むはずです。

そう考えると、糖質ばなれの大敵となるのは、空腹感ではなくなります。唯一の敵は、 脳が感じる中毒症状。これを克服するには・・・。古来より、辛さの克服は、気をそらす ことに限ります。瞑想が得意な方は瞑想で中毒の興奮を冷ますのもいいですし、何か 夢中で行動する。仕事とか、家事とか、遊びとか。できれば体を動かした方がいいで すね。それこそジョギング、ウォーキングとか?各自で、そのとき自分にできることを やって、中毒症状を忘れてしまいましょう!

脱糖質の助けとして、中鎖脂肪酸(ココナッツオイル、MCTオイル)を積極利用する手もあります。

中鎖脂肪酸は、脂肪酸の中でも、エネルギーへの変換が早いものです。代謝経路が 違います。グルコースほどの即効性はないですが、すぐにエネルギーに代わる分だ け、ひょっとしたら糖ばなれによる欠乏感を抑えやすいかもしれません。これは、各自 で試してみるといいと思います。中鎖脂肪酸はケトン体の生成にも有利なので、脳のエネルギーチャージにもとても適しています。

 

今回は、村山先生のコラムをご紹介しました。

患者さんにお話しする際の参考にしていきましょう!