皆さん、こんにちは粟木原です。
9月より毎月8日に東京都世田谷区ちゅうしん整体院・村山俊介先生のブログを配信していきます!
村山先生は、東京大学大学院工学系研究科修士(現役合格)、整体師として活躍されている先生です!!
はじめまして、ちゅうしん整体院院長 村山俊介です。
大学院卒業後10年間、大学受験指導の塾講師を勤めるも テストの点数を重視した受験指導が肌に合わず、次のステージを目指す。 やりたいことをやりながら、成績をアップする方法を考察する事で、 「身体と受験の関係性」を研究。
脳と心のパワーアップによって、人が幸せになれる勉強法を研究する事を、ライフワークにし、現在、東京都世田谷区で整体院をしております。
頭が疲れたら、甘いものが食べたくなる、なんて、よく言う人がいました。今もいるのでしょうか?言い訳として、脳のエネルギー源はグルコースだから、なんていうことを良く耳にしましたが、現代科学では、そのいいわけはもはや通用しません!
脂質についての科学が目覚ましく発展した現代では、脳のエネルギーチャージは、糖質ではなく脂質で行うべきであるという論調が主流になりつつあります。
どうしてでしょうか?一緒に理由を考えてみましょう!
脳の乾燥重量(水分を除いた重量)の、なんと6割が脂質だそうです!どうして脳には こんなに脂質が多いのでしょうか?
1つめの理由は細胞膜です。
そもそも神経細胞の特徴は、すごく長い手足(軸索や樹状突起)を伸ばしていることで す。(これによって離れたところにある、他の無数の神経細胞と複雑なネットワークを つくっているのですね。)だから、細胞の表面積=細胞膜の面積がすごく大きいです。 ということは、細胞膜の材料がたくさん必要です。
ところでその、膜の材料というのがおもに脂質なのです。これは、神経細胞に限らず、すべての細胞に言えることです。
このような理由で、脳の総重量に占める脂質の割合はとても大きいのです。
2つめの理由は、「ミエリン」です。
「モモリン」じゃないですよ!立川志の輔師匠の傑作(笑) 最高に笑えます。知らない 人は是非 You Tube で検索してください。オススメです。・・・どうでもいいですね。すみません。
この「ミエリン」の材料も脂質なのです。ところで、この「ミエリン」とは何か?ご存知の 方も多いかと思いますが、「ミエリン鞘」と呼ばれる絶縁体のことです。神経細胞から、 別の細胞へと信号を送るために伸びている長――い電線(軸索)、その電線の周りを 覆っている絶縁体が「ミエリン鞘」です。この絶縁体のおかげで、電線の中を走る電流 のスピードが格段に上がるのです!
頭の切れ味を鋭くするのに、伝達スピードの向上は不可欠!つまり、ミエリンが重 要!このミエリンも、主要な構成要素が脂質なのです。脂質がいかに重要であるかがわかりますね。
かつては、脳のエネルギー源はグルコースしかない、と言われていました。それは、 血液脳関門というフィルターが、グルコース以外のエネルギー源を通さないためとさ れていました。しかし、今ではほかにもエネルギー源があることがわかっています。
それは、「ケトン体」です。これも血液脳関門を通り抜けることができます。(ちなみに 「ケトン体」とは、脂質代謝の過程で生み出される3種類の物質の総称です。)
ケトン体は、体内のグルコースが枯渇したときにはじめて、別のエネルギー源としてつ くられる物質です。そしてその材料は、ズバリ脂質です!
日ごろから糖質を抑え、脂質をたっぷり食べる食生活を心がけていることで、ケトン体 を豊富に生み出せる体に体質変化できます。そうすれば、糖質に頼らない、脳のエネ ルギー源が確保されることになります。
ここまでで、脳のエネルギー源には糖質(グルコース)だけではない。脂質(ケトン体) があれば、脳はエネルギーに困らない。だから糖質にこだわる必要はない、ということ がわかっていただけましたか?
続きは、次回に・・