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自閉症とセロトニンいついて

作成者: 菊地 奈美子|Jul 14, 2020 11:15:00 PM

皆さん、こんにちは。

神奈川県座間市で整骨院をしています、はじめ整骨院makana院長の菊地奈美子です。

 

今日は、自閉症とセロトニンについてお話ししたいと思います。

自閉症の子供は、セロトニン作動性システムが混乱を起こしていることとの関係性が大きいとたくさんの研究報告を見ます。

陽電子放射断層撮影(PET)の研究によると、25歳の子供は通常、セロトニン合成能力が増加し(大人の値の200%)、5歳から14歳の間に大人の値に向かって減少します。対照的に、自閉症の患者は、5歳までは合成能力の低下を示しますが、15歳までに成人の値に到達して克服するために増加します。

セロトニンは、「幸せホルモン」とも言われています。

また、食欲を抑制するホルモンでもあります。

 

セロトニンはメラトニンの前駆物質でもあります。

 

セロトニンを増やすには、、原料となるトリプトファンが必要です。

ある実験では、トリプトファンを枯渇させた時、多くの反復行動の悪化につながったという結果になっています。

このトリプトファンは体内で作られるアミノ酸なので、食事から摂取しなくてはいけません。トリプトファンは不足すると睡眠の質を下げる要因とも言えます。

 

また、このL-トリプトファンは、5-HTPからセロトニンへと変換されます。

この変換にはビタミンB6とマグネシウムが必要です。

 

トリプトファンを多く含む食材は、主に豆腐・納豆・味噌・などの大豆食品です。そのほかにゴマやピーナッツ・卵やバナナにも含まれています。動物性のタンパク質にも含まれますが、BCAAと言われるアミノ酸がトリプトファンの取り込みを制限させるため、植物性たんぱく質での摂取がお勧めです。

摂取量の目安は、体重1kgあたり2mgですので、60kgの人の場合120mgが必要となります。

 

ここでもうひとつ注意して起きたいことがあります。

炎症のサインがある方がこのような意識でトリプトファンの摂取ばかりに意識をおいてしまうと体の中の炎症を悪化させてしまう可能性があります。

体の中で炎症が起きている時、トリプトファンはセロトニンへの変換ではなく95%がナイアシンの方へ変換されてしまいます。これは体の中の炎症を抑える働きです。

体の中の炎症サインがある場合は、トリプトファンの優先よりのナイアシンの摂取を優先する方が望ましいと思われます。

 

自閉症の子供の場合は、腸内環境が悪化し炎症を起こしていることが多いので、ナイアシンの選択も視野に入れておく必要があると思います。

 

また、不安が強い子に関してはナイアシンフラッシュに反応して不安が強くなることも考えられますので、ナイアシンアミドの選択も考えておくと良いと思っています。

 

セロトニンについては、SSRIという治療薬での効能がありますが、このような栄養からの視点も私は必要なのではないかと思っています。

 

今日も最後までお読みいただきありがようございました。

 

本日は、神奈川県座間市のはじめ整骨院makana院長の菊地奈美子先生のコラムをご紹介しました。