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やりたくないことは、助走をつけてからやってみよう

作成者: 村山 俊介|Nov 9, 2020 11:30:00 PM

 

 

「やりたくない」と言っているのは誰?

 

どうしてもやらなくてはならないけど、やりたくない!ってことありませんか?

そこで、無理やり嫌がる気持ちを押し切って

やりきってしまうという方法もありますが

 

それにも限界というものがありますよね。

 

 

「やらなくてはならい」と「やりたくない」というのは、

それぞれ別々のあなたです。

 

脳の思考は、決してたった一人のあなたの思考ではありません。

脳は合議制でなりたっているのです。

 

脳の中にあるいくつもの領域が、それぞれ

別々の思考を生み出していて、そのうちのごく一部が

あなたの意識や感情にわきあがってきているのです。

 

だから、「これをやろう!」と考えている脳の場所と

「それはやりたくない」と考えている脳の場所は別の場所です。

 

それを言ってみれば、異なる別々のあなたなのです。

 

もしそうならば、「やりたくない」という脳の意見に

あまり耳を貸さなければいいのではありませんか?

 

「やりたくない」というあなたの感情に耳を貸すのは

あなたにとって、とても無駄なことなのです。

 

だから、「やりたくない」といっている脳の部分を

うまく刺激しないように、行動を起こしてしまえばいいのです。

 

イエスセットとは?

 

では、具体的にはどうしたらいいでしょうか?

催眠術の技法でイエスセットというものがあります。

 

何度かイエスというと、潜在意識が惰性で、イエスといってしまうことを利用した技法です。

 

今日はいい天気ですね

はい

 

ここまで歩いてきたんですか?

はい

 

今からお買い物ですか?

はい

 

私もそちらの方向に行くんです、途中まで一緒に歩きませんか?

いいですよ

 

これを応用して、自分の潜在意識をだましてしまいましょう。

 

具体的なやり方

何か、自分にとってハードルの高いことをやろうとするとき、潜在意識が全力でそれをやめさせようとします。つまり、とてもやりたくない気持ちが湧いてきます。

このような物事に取り組む前に、

とてもやりすいことを、いくつか手始めにやっておきましょう。

そのようなことに対しては、行動を起こすのに潜在意識は拒否反応を示しません。つまり「イエス」というわけです。

 

このとき大事なポイントがあります。

とてもやりやすいことをするからといって、何気なくやってはいけません。

 

必ず始める前に、「よし、〇〇をやろう」と意志を固めてください。

そして、潜在意識から嫌な気持ちが沸き上がってこないことを確認してください。

 

このようなことを3つほどやってください。

短時間で終わるようなものがいいです。

 

すると、「よし、〇〇をやろう」⇒「イエス」

という心の中の会話が 3 回繰り返されたことになります。

それは、しばらくの間あなたの潜在意識に残っています。

 

この状態で、自分にとってハードルが高いことに対して「よし、〇〇をやろう」と自分に言い聞かせてみて下さい。

嫌な気持ちが沸き上がらなかったら、チャンスです。それ以上深く考えずにすぐさま行動に移してください。

 

もちろん、ハードルの高さによって、あるいは過去のトラウマなどによって、このような方法ではごまかしきれないほどの嫌な感情が沸き上がってくる可能性はあります。

その場合は、あなたにとって、非常に重要な何かが、あなたの行動をストップしているのです。

それは、あなたの自己防衛本能が、あなたを守るために行っていることです。

ですから、なぜそれを行うことが嫌なのかを、詳しく自問自答することも必要かもしれません。

 

 

本日は、東京都世田谷ちゅうしん整体院 村山先生のコラムを紹介いたしました。