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葛藤を制御する本能

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今回のテーマは 『 自制心 』

 

皆さん、勉強してますか~?

 

決めたことを勉強するのは、飽きることがありますよね。

そんなときどうしてます?

 

もちろん、飽きたことはいったん脇に置いておいて

興味のあることを勉強するのもひとつの手ですよね。

 

そのうちまた、興味が戻ってくるときもあるでしょう。

 

ひとつのことに縛られず、気の赴くままに勉強する。

これもまた、勉強の醍醐味です。

 

しかしながら、試験を受けなくてはならないとなると

そうもいっていられません。

 

試験で落第したくなければ、いくら興味のわかないことでも

自制心をもって勉強しなくてはならないのです。

 

今回は、そんなときに役立つ話題を取り上げたいと思います。

 

 

外的な危機に対する反応

皆さん、闘争・逃走反応という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これは、人間が原始的な脳の機能として持っている

危機に直面したときに起こす生理的な反応です。

 

たとえば、車にひかれそうになった時、

猛獣に襲われたとき(そんなことはあまりないかもしれませんが)

猛獣

 

そんな身の危険に直面したとき、心拍数が上がり、アドレナリンが分泌され

体は自動的に全力で危機から逃げ始める(もしくは危機に対して立ち向かう) という反応をします。

 

これが闘争・逃走反応です。

 

しかし、今回取り上げたいのは、このような外的な危機ではありません。

むしろ内面的な葛藤です。

 

内面的な葛藤に対する反応

たとえば、やってはいけないことがわかっているけど

どうしてもやりたくなってしまう誘惑を感じたとき

(勉強中に漫画を読みたくなってしまうとか・・・)

逆にやらなくてはならないのに、やる気にならないとか

(まさに試験勉強!)

 

このような内面的な葛藤を感じたときに

それを乗り越えるために、脳が引き起こす反応があります。

それが休止・計画反応です。

 

休止・計画反応は、闘争・逃走反応とは対照的な反応です。

それは、理知的で社会的な判断に基づく行動をつかさどる

前頭全皮質の力をフルに発揮させるように起こる反応です。

 

全身のエネルギーを筋肉や内臓ではなく、脳に集中させる反応です。

また衝動にブレーキをかけるために心拍数、血圧、呼吸などの

自動的な身体機能をつかさどる、脳の原始的な部分の働きを鈍らせます。

 

それによって、心拍数は下がり、血圧は平常通りを維持し、上がりません。

呼吸も落ち着きます。

体はリラックスするように誘導されます。

 

休止・計画反応は意図的に増強できる

ちなみに、この反応は自分で意図的に増強することも可能です。

呼吸のスピードを極端に落とすのです。

『スタンフォードの自分を変える教室』によれば

1 分間あたりの呼吸回数が4~6回にまで減らせれば理想的だが

実際には 12 回以下にまで下がれば十分に効果があるとのことです。

 

つまり、1 回の呼吸に費やす時間が 10~20 秒くらいにまで

ゆっくりになれば素晴らしいが

5秒程度であっても十分であるということです。

 

皆さんも、決断に悩んだ時、どうしてもやりたくないことを

やらなくてはならないとき

無理に自分を鼓舞するよりも、まず一度行動を止めて

1 回の呼吸を5秒程度まで遅くしてみたらいかがでしょう。

 

それに集中しているうちに、いつの間にか

やりたくない気持ちがうすらいでいるかもしれません。

 

※おまけ

何かやり遂げなくてはならない作業があるときは

このようなゆっくりした呼吸に加えて

その呼吸をしながら、自分は本当にこれをやりきれるか?

と自問自答してみるのもいいそうです。

いきなりはじめるよりも、自問自答をしてから始めた方が

やり遂げる意志が持続しやすいという研究結果があります。

 

 

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本日は、東京都世田谷ちゅうしん整体院 村山先生のコラムを紹介いたしました。